米国債利回り(Treasury Yields)とは?

米国債利回りは、米国政府が発行する国債を保有した場合に得られる利回り(金利)で、償還までの期間ごとに2年債・10年債など複数の年限があります。


米国債利回りはCPIや雇用統計のような「毎月の発表」を待つ指標ではなく、取引所で毎営業日値が更新される市場データです。セントルイス連邦準備銀行が運営するFRED(Federal Reserve Economic Data)で無料公開されています。

名称米国債利回り(Treasury Yields)
データ提供元FRED(セントルイス連邦準備銀行)/原データは財務省(U.S. Department of the Treasury)
更新頻度毎営業日(休場日を除く)
概要2年債・10年債の利回りと、その差(2s10sスプレッド)を表示(後述)。
特徴将来の金利政策・景気見通しを市場がどう織り込んでいるかを映す、株式・為替とも連動性の高い指標

2s10sスプレッドと逆イールド

通常、償還までの期間が長い国債ほど利回りは高くなります(長期金利>短期金利)。この関係を順イールドと呼びます。

しかし、将来の景気後退を市場が織り込むと、この関係が逆転し、短期金利が長期金利を上回ることがあります。これを逆イールド(Inverted Yield Curve)と呼びます。


特に10年債利回りから2年債利回りを引いた値(2s10sスプレッド)がマイナスになる状態は、過去のほとんどの景気後退局面に先行して発生してきたため、市場関係者から景気後退の先行指標として注目されています。

米国債利回りが金融市場に与える影響

米国債利回り、特に10年債利回りは「長期金利」の代表格として、株式・為替・住宅ローン金利など幅広い市場に影響します。

利回りが上昇すると、相対的に株式など他の資産の魅力が薄れやすく株価の重石になりやすいほか、金利差の拡大からドル高要因となる傾向があります。反対に利回りが低下すると株式にとって追い風、ドル安要因となりやすい傾向があります。

利回りはCPIや雇用統計、FOMCの金融政策運営など多くの材料を織り込んで日々変動するため、あくまで一般的な傾向として捉える必要があります。