製造業PMI | サービス業PMI | 医療業界PMI | |
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8月 | 48.7% | 52% | 51% |
september 2, 2025
2025年8月のISM製造業PMIは48.7%となり、前月から小幅上昇したものの6か月連続の縮小を記録しました。 ただし42.3%を上回っているため、全体経済は64ヶ月連続の拡大を維持しています。 新規受注指数は51.4%と6か月ぶりに拡大へ転じた一方、生産指数は47.8%と再び縮小に戻りました。 価格指数は63.7%と依然高水準ですが、上昇ペースはやや鈍化しています。 仕掛かり受注残は44.7%と低迷が続き、雇用指数も43.8%と縮小が継続。 仕入先納期は51.3%と遅延傾向を示し、需要持ち直しの兆しと解釈されます。 在庫指数は49.4%とわずかに改善、顧客在庫は44.6%と低水準で将来の増産につながる可能性があります。輸出新規受注は47.6%と縮小ながら改善し、輸入は46.0%と弱い状態が続いています。総じて、回復の芽は見えるものの、生産・雇用・受注残の弱さとコスト高が依然課題となっています。
2025年8月のISMサービス業PMIは52.0%となり、前月(50.1%)から1.9ポイント上昇、3か月連続で拡大基調を維持しました。 この水準は、サービス主導の経済が依然として堅調であることを示しています。 事業活動指数は**55.0%と2.4ポイント上昇し、連続で拡大を記録しました。 また、新規受注指数も56.0%に上昇し、需要の顕著な改善が明らかです。 一方、雇用指数は46.5%(前月比+0.1ポイント)と、依然として縮小傾向が続き、労働市場の回復は限定的です。 また、受注残指数は40.4%と、2009年以来の低水準で、先行きの不透明感を浮き彫りにしました。 コスト面では、価格指数(Prices Index)が69.2%と依然非常に高水準を維持しているものの、前月からわずかに低下しており、やや鈍化の兆しもあります
2025年7月のHospital PMIは51.0%と、前月の縮小から拡大領域に回帰しました。 事業活動は9か月連続で拡大を維持し、病院業界の安定した活動が続いています。 新規受注と雇用は「変わらず」でしたが、特に雇用は縮小から持ち直しました。 仕入先納期も横ばいで、供給環境は安定しています。 一方でケースミックス指数は46%と縮小領域に戻り、高度医療ニーズの弱まりが示唆されました。 支払条件は54%で拡大を維持し、財務上の柔軟性が増しています。 技術投資は57%と拡大を続け、ITや設備投資の積極姿勢が確認されました。 タッチレス注文も52%で拡大し、調達効率化が進展しています。 サプライチェーンでは関税によるコスト増や調達難への懸念が続き、Medicaid・Medicare予算削減への備えとして非臨床部門の退職誘導や採用凍結も報告されています。総じて7月は回復基調を示しつつも、コスト圧力や政策リスクが依然として課題となっています。