Knowledge
経済指標経済の流れ
Research subject
エリオット波動サイクル理論出来高分析
Top-down analysis

2025年8月16日

為替

個人トレーダーは指標の出るタイミングを完全に把握している必要がある

前回のシナリオ通りの展開になったドル円

前回の記事でも触れたように、当時の相場は下降トレンドが続いていました(図1)。 おさらいすると、 ①大きな出来高を伴い、前回安値を明確にブレイクしたこと(図2) ②上位足のチャートパターンであるH&S(ヘッド・アンド・ショルダー)のネックラインが意識され、さらにレジスタンスラインで大きな出来高を確認できたこと(図3) これらの点から、大口はドル円を下げに動いていると考えられる、という話をしました。 そして実際に、その予測通りに下落が進行していったのです。
前回のシナリオ通りの展開になったドル円 1前回のシナリオ通りの展開になったドル円 2前回のシナリオ通りの展開になったドル円 3

21時30分のPPI発表でトレンドの向き先がわからなくなった

明確に前回安値(146.620)を割り込んだうえ、出来高も乏しかったことから、個人的には「市場はこのラインを守る意思がない」と判断し、ダウントレンドが続行する可能性を見ていました(図1)。 しかし、21時30分のPPI発表を受けて、大きな出来高と大陽線を伴い、前回高値であった黄色のラインを上抜けたことで、トレンドの方向性を予測するのが難しくなりました(図2)。
21時30分のPPI発表でトレンドの向き先がわからなくなった 121時30分のPPI発表でトレンドの向き先がわからなくなった 2

経済指標で押し上げられた価格帯は今後継続するのか?

出来高分析についてはまだ初心者の段階なので、今回のケースも研究対象として加えていきたいと思います。 おそらく、この指標発表をきっかけにトレンドの方向性が変わる可能性が高そうです。 今後、進展があれば改めて報告します。